嵐 5×20+ ライブ 感想(ネタバレ有り)

  2019年12月1日東京ドームに生まれて初めて嵐のライブに行った。

ファンになってから7年。ずっとDVDを見て嵐のライブに行ってみたい、嵐に会ってみたいと思っていた。でも、チケットの競争率が高いと聞いてそれだけで怖気付いていた。

  今まで何度か応募したけど当たらず、今回追加された50公演でやっと当てることができた。

 正直一度も嵐に会えないまま休止を迎えるんじゃないかと思っていたので、夢みたいだと思った。張り切りすぎて体調を崩してしまわないか不安だったけど、ようやく当日を迎えて、無事東京ドームに参加することができた。

 

 ジャニーズのコンサートは初めてだったので、どんなものかと思っていたけど、服装などはみんな意外と普通だった。もっと派手な格好の人が多いイメージだった。

 

  張り切ってうちわまで作って行った。「ピースして✌️」と書いてあるうちわを買って、裏には自分でシールで「20周年おめでとう!」と作った。最初はジャニーズ文化っぽいうちわに抵抗があったが、二度とないチャンスかもしれないので恥ずかしがってはいられない。もしやってもらえたら一生の思い出になると思った。

 

 席は一階のスタンド席で悪くない位置だった。5人の姿が肉眼で捉えられる位置だ。もしかしたら近くを通るかもしれないと淡い期待を抱いた。

 本番直前になっても本物の嵐に会えるのが信じられない気持ちだった。あのいつもテレビで見ている嵐が、DVDでキラキラ輝いている嵐が、目の前に現れるのだ。緊張してきた。

 

  5人の円陣の声が聞こえ、観客から歓声が上がる。カウントダウンが始まり、私の期待もどんどん高まっていった。

  そして5人が出てきた瞬間、私は泣いていた。思ったよりも遠い位置だったけど、テレビで見た衣装で、いつもの歌声で、「感謝カンゲキ雨嵐」を歌っていた。

  そしてそのままお馴染みの曲たちを歌っていく。いつもDVDで見ていた「言葉より大切なもの」の大野くんの「ここには」のあとの観客の「あるから!」が一緒に言えたことが嬉しかった。

 他にも掛け声だったり、コール&レスポンスだったり、一緒に踊ったり歌ったりができたことがほんとに嬉しかった。夢にまで見た光景だった。

  少し疲れが出てきた頃、メンバーが1人ずつムービングステージに乗って近くまでやってきた。興奮してうちわを振って手を振って、懸命に名前を呼んでいた。顔がはっきり見える距離だった。テレビと変わらない姿がそこにあってとても感動した。メンバーはみんな1人1人のファンの顔を見てくれて、手を振ったりピースしたり指差ししたりファンサービスをしてくれた。でもなかなか私の方は見てくれなかった・・

   

   ライブはどんどん盛り上がっていき、いつも聴いていた、見ていた大好きな曲たちが演奏されていく。cool&soulのクールな格好良さ、Everythigの爽やかさ、Monsterのイントロが流れたときの盛り上がり。懸命に汗をかき、歌い、踊り続けるメンバー。それに応えて声援を送るファン。なんだか温かい光景だった。

 

  先日結婚を発表したニノ。私はライブの前までにはだいぶ受け入れてきて、純粋に楽しみにできていた。しかし、複雑な思いもないわけじゃなかった。

  それが不思議とニノの姿を見ていたら「幸せになってほしい」と思えた。ニノは自分の魅せ方を良く分かっていて、頭の良い人というイメージだったが、彼の姿からは飾らない自然体な魅力を感じた。ごまかしがなく誠実で、ファンの歓声に応えていて、嘘のない姿だと思った。この人が傷つけられるのは本当に嫌だと思った。幸い会場には変なファンもいなくて、みんなニノに変わらない熱視線と笑顔を向けていた。なんなら今「結婚おめでとう」とかやっても受け入れられたんじゃないか。

 途中「果てない空」では1番をニノが1人で歌う場面があった。それがニノからの、嵐からのメッセージだと感じた。彼らのパフォーマンス、ファンへの思いやり、真剣で真摯な姿を見て、正直タイミングがどうとか気にしていたことがどうでも良くなった。「休止まではファンのものでいてほしかった」という思いも傲慢だったんじゃないかと思った。そんな浅いところに彼らはいない。タイミングも結婚も関係ない。ニノはニノ、嵐は嵐だった。

  改めてニノ、結婚おめでとう。心から幸せになって下さい。

 

  MCではテレビと変わらないいつもの楽しいトークだった。後半に入ると畳み掛けるようにヒット曲の数々が歌われて、気分が上がらずにはいられなかった。

   最後の挨拶で、「10周年、15周年とやってきたけど、5という数が変わらないことが誇り。相葉、大野、櫻井、二宮、松本、この5人だからやってこれた」「10周年に来てくれた人。初めて来てくれた人も待ってたよ」(細かいところうろ覚えなので違うかも)という翔くんの言葉や、「20年は長いようで・・長かった(笑)20年もやってると4人の顔を見るだけで泣いちゃう。相葉ちゃんなんて顔を想像しただけで泣いちゃう(笑)」「この歳だからさすがに終わったら疲れる。でもステージの上でみんなが見てくれていれば動けるし疲れない。休止後もビジュアルはキープしたい」と言ってくれたリーダー。

  「2019年12月31日の12時59分59秒のキワのキワまで頑張りたい」と言ったニノ。

  「休止と書いてパワーアップと読む」と言った相葉くん。

  「世界中に嵐を巻き起こしたいと本気で思ってる」と言った松潤

  それぞれの思いや休止に対する捉え方に違いはあれど、思いの強さやメンバーの絆、20年の重み、ファンに対する感謝の気持ちがとても伝わってきた。その絆の強さが結婚くらいで崩れるとはとても思えなかった。

 

  嵐とファンは同志なのかもしれないと思った。同じ時代を生きて、それぞれの人生を生きて、いろんな困難を乗り越え、ときどき一堂に会して一緒に騒いで共にライブを作り上げる同志。結婚も休止も、その中の出来事の1つに過ぎなくて、一緒に歳を重ねていける。お互いにそんな存在になれたら理想なのかもしれない。彼らは「ライブは僕たちがやりたいと思うだけじゃできないし、ファンのみんなが見たいと思うだけでも駄目で、ちょうどその思いが一致したときにできるもの」と言っていた。

  彼らは心の底から楽しそうにしていて、「最高に楽しかった。みんなに感謝を伝えたい」と言っていた。彼らは素直で嘘はつかない。嵐がファンのことを大事に思ってくれているのも、メンバーのことを本当に大好きなのも、誠実さも、優しさも、ライブというごまかしの効かない場だからこそしっかり伝わってきた。

 

 「君のうた」ではイントロから泣いてしまって苦しくなった。休止発表以来、君のうたは嵐とファンにとって特別に大切な曲となった。私は何度聴いても泣いてしまう。

  最後の挨拶でも私はずっと泣いていた。彼らのまっすぐな気持ちが伝わってきて、20年間やってきたことの喜びと重みを感じた。そこに自分が居合わせて、一緒にお祝いすることができ、その一員となれたことはなんて幸せなことだろう。

 

  炎を使ったり、スクリーンでいろんな映像が流れたりと演出は派手だけど、(ゴンドラとか空を飛ぶみたいな演出は期待してたけどなかった)シンプルに彼らの歌とダンスとパフォーマンス、じゃれあったり楽しそうな笑顔、彼らの魅力や人柄そのものを感じられるライブだった。あと生バンドはかっこよかった。やっぱり5人で嵐だなぁと心から実感できた。この5人が大好きだ!

 

  始まる前は3時間半も体力が持つか不安だったけど、終わってしまえばあっという間だった。さすがに筋肉痛はひどかったけど・・

  嵐に会えたことも夢まぼろしだったんじゃないかと思う。

 忘れたくないからとりあえず覚えていること、感じたことを書き連ねたけど、とても長くなった上に夢中になって詳細を覚えていないところもあり、まとまりのない感じになってしまった。

 

  欲を言えばカップリングとアルバム曲聴きたかったな。一生に一度の気持ちだったけど、また行けたらいいな。

  今回の思い出はずーっと大切に大切に胸の奥にしまっておきたいなーと思っています。最高のライブでした。