ネットについていろいろと思うこと

 私はネットが好きで、正直依存気味なときもあった。

 

   高校生くらいからネットをよくやっていた。ドラマの掲示板を見たり、好きなアーティストのファンサイトを見たり、好きな音楽の作品のレビューを見たり、自分で書き込みはせずに人の意見を見ることが多かった。

  今ではそれがSNSになり、ツイッターやブログだったりしている。ついつい1日に何時間もスマホに費やしてしまう。

  もはや多くの人がそれが当たり前になっている。

  気が付いたらスマホを開いてSNSを見て、すぐに呟きたくなってしまう。生活がスマホに支配されているようである。

 

  ネットは便利だし、知らない人ともつながれるし、いろんな情報も知れる。

  しかしツイッターをやっていて思うのは、考えが偏っている人が多いなということである。

  そして自分と違う考えを悪とする。テレビは嘘ばかり!新聞は悪!とか、嘘か本当か分からない情報が拡散されたり、すぐに何かの陰謀論に結びつけたり。

   何が正しくて何が間違っているか見極めるのは難しい。どうしても人間は自分の都合のいいように考えてしまいがちだ。ネットだとついつい自分の考えに合致する情報を集めてしまう。そしてつい感情的になってしまいがちだ。テレビの情報を都合のいいように編集して「情報操作してる」と言っている人も見たことがある。もちろんテレビの嘘をネットで暴いたり、テレビの情報操作を明らかにしたり、問題のある放送を指摘したり、良い面もあるのだが。

   自分の思うストーリーに沿った情報じゃないと「捏造だ」などと言い出す。自分の信じたい情報ばかりを信じるのである。

 

  また、SNSでは他人の考えや生活が見えて、自分と比較してしまう。幸せそうな人を見て嫉妬したり、他人の生活や考え方を見て自分がおかしいんじゃないかと思ったり。映画やドラマなどの評価でも、本来感想は人それぞれなのに、作品をこき下ろしたり、他人の感想を否定したり。

  ドラマなどは視聴率が0.1%上がっただの下がっただのが記事になっている。

  

  しかもネットは過激な表現が取り上げられやすい。感情的な言葉が多く拡散される。誰かを叩くときの執拗なまでの情熱も恐ろしい。

ドラマ「3年A組」で言っていた通りである。

よく知りもしないのに叩く。正しいか分からない情報に振り回される。言葉が凶器になる。

   ドラマ同様、ネットいじめで苦しんでいる人は多くいるだろう。

 

  ネットは自分の世界を広げることもできるのに、自分の見たいものしか見ないで、不都合な情報は受け入れず、世界が狭くなっている人が多い気がする。

 

   ネットではテレビを嫌う人がけっこういるが、 「テレビはいい加減なことばかり言って許せない、つまらない」ならネットはどうなのか。デマや捏造が平気で垂れ流されている。「ネットには真実もある」からそれは許されるのか。

   もちろんテレビでもネットでもおかしな点は改善していけばいいと思う。どちらかが善でどちらかが悪と決め付けるのは危険だと思う。

   

  今は情報が多すぎて、知らなくてもいい情報もたくさんある。「何を知るか」より「何を選ぶか」、「何を言うか」より「何を言わないか」が大事なんじゃないかと思う。ちょっとしたつぶやきが炎上につながるような社会だから。ネットに限らず情報との付き合い方は考えなきゃいけないと思う。それは自分の人生のためでもある。